手間もかかるし、ちょっと悩むのでとりあえずこれまでの経緯を簡単にまとめておこうかと。
【社費留学という制度】
tamaxyoの会社には社費留学という制度がある。
会社が学費を払ってくれて、給料まで支払ってくれる上に、一年間(MBAだと2年らしいがtamaxyoの所属部門でこれはないっぽい)海外で勉強をさせてくれるという素晴らしい制度。
#まぁ、苦労もあったりはするけれども、それはおいといて
ともかく、その制度に選ばれたので1年間留学することになりましたとさ。
【留学先の選定】
2010/09頃から上長に「留学行く気ある?」とほのめかされ、とりあえず「行きます!」と快い返事はしておいた。
--- しばらくして ---
2010/12頃だったか、突如部長に呼び出されたので、「あぁ、きたな」と思ったら案の定、「留学とか興味ある?なら、テーマとか考えてみて」のお言葉。そんなもん、2つや3つくらいは当然考えてありますがな!ってことで、速攻メールでテーマ候補を提出。留学先も選定しておけとのことだったので、色々悩み始めましたとさ。
ふむ、留学先か。とりあえず、過去問をあさるってことで経験者に色々と話を聞いてみた。
結局、自分の興味のあるテーマがあればそれをベースに探すか、もしくは「行きたい大学があるなら、そこに行けば?」という話もあった。そこで閃き。「あぁ、俺CMUに行ってみたいんだった!」ってことで行き先決定。一応、候補として3つあげないといけなかったので、大学として行きたいCMU、研究が面白そうなUCB、なんとなくMITの3つを候補にあげ、テーマも決めてみた。
テーマはとりあえず内緒。そのうち書きたくなったら書くかも。
【留学決定】
テーマが決まったので、近場のお偉いさん達に話を通す。特段問題なし(だと思う)。若干のおまけは付けられた気がするけど、そもそも自分で提案してた話だから、まぁどうでもいい。
では、ってことで、留学先と交渉を始める。といっても、ツテも何もあるわけじゃなくて、いきなり専攻の事務員さんか、テーマの教授にメール突撃!「なんか留学いけるっぽいので、あなたのプロジェクトに一年ほど参加させてくれません?」的な。
誰に送るかは大学による。tamaxyoの場合、CMUは専攻の代表教授にとりあえずアクセス、UCBはテーマ教授に直接メール、MITは専攻の受付窓口(要は事務員だろうな)に送った。
結果、CMUの教授はとても興味を示してくれて、即電話しようという話に。しかも、こちらの午前中に時間をあわせてくれる対応っぷり。こりゃ、素晴らしい(ちなみに、時差は13時間。こっちの10:00にあわせて21:00から自宅で電話してくれたらしい。子供はもう寝てるからって・・・、ありがたすぎる)。電話で一時間くらいやりとりして、ほぼその場でOKがもらえた。よっしゃ!!これがだいたい2011/02の半ばだったかな。では、ってことで手続きを進めようとしたけど、どうも社内稟議だのなんだのがあって話を一旦止めろと言われたので、暫くは社内や大学教授からの推薦書集めに勤しんでた。
ちなみに、UCBは普段からVisitorを受け入れてないプロジェクトだったらしく、CVまでは送ったけどあっさり拒否られた。MITはウダウダしてるうちにCMUが決まったのでこちらから丁重にお断りしておいた。
この後、職場のだいぶ偉い人との面接(2011/03/10だったなぁ)を経て、東日本大震災(2011/03/11)の不安にかられて、それでもなんとか留学の許可がおりたのは翌週のこと。地震の影響で中止になるかとドキドキしたものです。
社内的に承認がおりたので、先方に連絡をいれて推薦書を送付。Invitationが来るのを待つ。待つ・・・、待つ・・・・。結局、ここが一番時間がかかったかなぁ。4月末くらいになって、ようやくCMU内プロセスが終わって、留学許可がでた。
【留学準備】
留学に向けて社内手続きとか色々あったり、社内でもめたりして大変だったけど、そのへんは書くと怒られそうなので省略。
大学側との公式の手続きとしては、なんといってもDS-2019の取得。これの取得に時間がかかるので、これだけはしっかり準備をしたい。発行には3週間とか1ヶ月くらいかかると言われてた。
tamaxyoの場合、Invitationと共にVISA関係の申請書が送られて来たので、これを記載することと、後は期間中の給料を会社が保証しますよ、という保証書を取得して送る。と書くと簡単そうなんだけど、証明書関係は発行が時間かかったり、国際郵便だったり、色々時間はかかる。これの準備が整って先方に送付したのが2011/06初旬。7月後半渡航の予定だったので、6月上旬に書類が揃ってないとやばいよと急かされた記憶はある。
書類一式が向こうに届いたら後は待つだけ。その間に色々と気になることを教授とか事務の人とメールでやりとり。
【VISA取得】
2011/06後半にDS-2019が人数分届いた。ちなみに、tamaxyoは嫁さんと娘(2歳半)を連れての留学なので、書類も人数分。VISA取得に向けては旅行代理店の人がサポートをしてくれるので、情報だけ提供しておけば後は予約までやってもらえた。ラクチン。
2011/07/01にVISA面接。当日はよく晴れた日だった。暑かった・・・。大使館前には行列。多分、1時間以上は炎天下にさらされるはずだったのだが、どうやら子連れだったおかげか、行列をスルーしてあっさり大使館内にいれてもらえた。こういうところ、アメリカ大好きw まぁ、面接の順番が早くなることはなかったけど、1時間以上の時間をクーラの効いた部屋で過ごせたのはほんとありがたかった。偉いぞ、娘(違
面接自体はモノの30秒で終了。しかも、嫁さんが「よろしくお願いします」ってめっちゃ日本語で喋ったせいか、面接も日本語。適当にいくつか質問されて、はい終了。こんなんでいいんかな・・・?ってくらい。翌週には無事VISAが届きましたとさ。
それにしても娘、2歳児にしてパスポートにVISAまで持ってるなんて・・・、生意気だぞw
【その他、もろもろ】
留学で一年もいなくなるとあれば、これまた準備が色々ある。
- 航空券手配
- 引越し準備
- 国際免許の取得
- 自動車売却
- 公共料金
- 携帯解約
- 住民票転出手続、子供手当中止、乳幼児医療証返納
当然だけど、これと並行して通常業務もあるわけ。あるわけ。こっちも言いたいことは山ほどあるけど、それもやめておこう。とりあえず、留学でいなくなることが確定している人間には、ちゃんと引き継ぎ先メンバもセットにしておこうねとだけは言いたい。なんで一人で動いてなきゃいかんのよ・・・、引き継ぎ困ることくらい分かるだろうよw
なんかめっちゃ長くなったなぁ、やっぱり分割しようかな。迷うところ。
まぁ、とりあえずメモ程度に残しておこうっと。
英会話を成立させらるのがすごいな。しかも初対面(?)かつ電話で。自分の考えを伝えるだけならできるけど、リスニングが致命的なのでずぇんずぇん会話にならない。
返信削除うーん、あんまり英会話というほどの会話はしなかったよ。お互いの話をそれぞれした感じ。向こうの研究内容は、一応論文は軽く押さえてたから、何とか話はできたって程度だなぁ。
返信削除っていうか、後で思い返すと恥ずかしい内容だらけだ。まさか、会社の仕事の話じゃなくて、大学時代の研究の話を聞かれるとは全く思ってなかったからさ。研究の背景とか目的とか、色んなものをすっ飛ばしてやったことだけ話したり、相当焦ってたなと思うぞ。
ちょっとその時感じたのは、仕事というよりは研究者としての資質を問われたんだと思った。大学時代の教授からの推薦状が求められたのもきっと同じ理由なんだろうと思ってる。聞いてみないと分からんけど。色々面白いなと思ったよ。
ま、その場になればなんとかなるって話だな、きっと。
>大学時代の研究の話を聞かれるとは全く思ってなかったからさ。
返信削除>研究の背景とか目的とか、色んなものをすっ飛ばしてやったこ
>とだけ話したり
俺は会社でしばらく働いているうちに、結論とやったことに重きをおいて話す習慣がついてしまっていて、社会人博士課程に入った直後は自分の研究について説明するのにリハビリが必要だった。
それはさておき、会社生活に慣れたあとの、大学研究生活は楽しいぞ~。お気をつけて、いってらっしゃい。